奈良県五條市の取組み
有害鳥獣を特産品に
奈良県五條市は現代でも市域の7割が山林からなる自然豊かな地域です。そのため、野生動物も多く生息おり、イノシシやシカなどによる農作物の被害も多数報告されてきました。2014年度には防護柵や捕獲檻の設置により、イノシシ919頭・シカ390頭を捕獲しており、同市はふるさとの野山で共に暮らしている彼らの命を大切に思えるようジビエに活用し、ふるさとの新たな特産物としました。
※ジビエとは、野生の鳥獣の肉を表す言葉で、西洋、特にフランスなどではジビエが食材として多くの料理に利用されています。
大切な命を頂きます
五條市食肉処理加工施設「ジビエール五條」では、徹底した衛生管理のもとで質の高い精肉を行っておられます。個体検査から、肉の熟成、冷凍状態での梱包出荷まで、日本の文化である「大切な命を頂きます」という思いを守りながら加工されています。部位ごとに応じた適切な商品化を進めていますので、安全で美味しいジビエが五條市では生産されています。
五條市役所
井上 昭